NICUで看護するのは早産で生まれて超未熟児だったり、低体重や先天性の疾患や障害を持った新生児だ。NICUは新生児特定集中治療室と呼ばれていて、ここで働く看護師は新生児のケアとして治療や成長発達の手助けを行う。治療を受ける新生児は保育器の中に寝ている状態でその周りには、モニターをはじめ人工呼吸器や輸液ポンプなど様々な医療機具が揃っている。
NICUの勤務体制で定められているのが24時間医師が常駐していることだ。また新生児3人に対して看護師は1人以上になるように配置が義務付けられている。新生児に面会できるのは両親のみで面会時間も制限されている。そして新生児の状態が安定して体重が2000グラムを超えればNICUから退院することができるのだ。
急性期の新生児看護と成人看護ではそれぞれ働き方の特徴がある。NICUは新生児の治療やケア以外に必要なのは両親への心のケアだ。この職域で働くことに向いている看護師は、高いスキルの精神的ケアを学びたいとか、コミュニケーション能力をより高めたいと望む看護師だ。ここでは一般的な成人看護の、技術と知識のスキルを積み上げることは難しいと言えるだろう。しかし新生児看護のエキスパートになることが、経験を基に技術と知識を積み上げていくことで可能になる。またこの領域は認定看護師資格の取得を目指すこともできる。そのため自分が学んだ職域で、認定看護師資格を取得したいと考える看護師に向いていると言えるだろう。